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DPO、再生ファンドの手法を活用したエグジットファイナンスを用いた事例

用語解説

DPO(Discount Pay Off):銀行等が貸出債権の全額回収が困難であると判断している場合等に、当該貸出債権を額面金額以下で第三者に売却。その後、最終的にお借入本人が金融機関等から売却された貸出債権の額面金額以下の融資を受けて、第三者から債権を買い取ること。または、第三者に一部返済し、債務の残額の免除を受けること。

  • 貸出債権の流れ
    [(例)銀行等→外資系ファンド等→ ・・・→当該お借入人)]

再生までの経緯

C社はガードレールなど鋼材製品の製造・販売を主たる事業とし、大手の優良なお取引先を有している企業です。

C社はバブル期の財テク投資により借入金の金利・返済負担が重く、資金繰りに窮しておりました。取引銀行A等はC社宛の貸出金等の全額回収が困難であると判断し、その債券を外資系ファンドB等へ売却(額面約80億円)しました。

当社は、C社との融資取引がありませんでしたが、埼玉県中小企業再生支援協議会の案件として関与し、C社の安定した収益力、高い技術力、雇用の確保等を勘案し、地域経済の活性化に貢献できる案件であると判断し、当社主導で以下の再生スキームを策定しました。

本件は、当社をはじめ県内金融機関及び政府系金融機関協調で投資対応を行いました。

再生実例のスキーム

本ファイナンスの内容

金額 9億円
担保 本社工場不動産
期間 4ヶ月

今後も同様な方法で支援していく方針です。

  • 本件スキームにある「リバイバルファンド」は平成23年2月清算し取り扱い終了しております。

地域の企業再生について

当社は、地域金融機関として、埼玉県内の中堅・中小企業を対象に企業再生を推進して参りました。
今後も本件のように、現状当社とお取引きのないお客さまに対しても、積極的に再生のお手伝いを行って参ります。