2渋沢栄一翁筆の扁額「道徳銀行」 皆さまには、平素より埼玉りそな銀行をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 時代は、気候変動や少子高齢化等の長期的に連続する変化と、コロナ禍やロシア・ウクライナ問題、不透明な経済情勢等の非連続の変化が交錯し、グローバルに構造変化が生じる歴史的な分岐点を迎えています。 こうした不確実性の高い時代において、当社では、変化への適応の後押しとして経営改善や事業構造転換支援、創業支援、SX・DX支援といった企業の持続可能な成長に向けたサポートや、相続・資産承継や資産形成、高齢者支援等の人生100年時代を見据えたトータルライフサポート等、お客さまの様々なこまりごとに伴走して取り組んでいます。 また、地域のこまりごとへの対応では、未来を担う子ども支援を喫緊の課題と捉え、従業員によるフードドライブ活動をはじめ、居場所を必要とする子どもたちを支援する拠点「りそなYOUTHBASE」の開設や、子どもたちの自立する力を育む様々な金融教育に取り組む等、“地域×SDGs”への取組みを進化させています。 加えて、昨年10月に設立1周年を迎えた「地域デザインラボさいたま」では、“仲間づくり”をキーワードに、自治体等と連携した魅力溢れるまちづくりに向けたコンサルティング支援や、地元企業等と協働でのビジネスコンテスト開催等、従来の銀行の枠を超えた価値共創に取り組んでいます。 2023年3月、当社は開業20周年を迎え、埼玉銀行設立より80年、更には第八十五国立銀行設立より145年の節目に至りました。これまでの歩みにあらためて感謝するとともに、これからの20年、更にその先を見据え、りそなグループは本年5月に、金融を軸に更なる進化を遂げ、未来に新たな価値を創り出すことを目指す「金融+で、未来をプラスに。」をパーパスとして掲げる中期経営計画を公表いたしました。 当社としましては、埼玉県が目指す「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向けて、『価値の良い流れを創り出す』共創社会のハブへと進化する3年間と位置付け、「安心で豊かな社会の実現」、「持続的な成長への貢献」、「魅力ある埼玉の創造」をキーワードに、広く、深く、長く、新しい価値を創り出すことに挑戦してまいります。 これからも渋沢翁が掲げた道徳経済合一の理念が息づく地域金融機関として、創業以来変わらぬ目指す姿、『埼玉県の皆さまに信頼され、地元埼玉とともに発展する銀行』であり続けることを追求しつつ、変わり続けることを変わることなく貫く進化の精神を併せ持つことで、将来にわたって最も身近で頼りがいのあるパートナーとしての存在価値を力強く発揮できるよう、役職員一丸となって挑戦してまいります。今後とも、より一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。当社の源流の一つである黒須銀行の創立15周年を祝して、渋沢栄一翁から贈られた書。黒須銀行は、庶民の道徳の結晶である貯蓄を資本としていること、学校には有利な利子をつけ、利益の中から寄付を行っていること等により、世間から「道徳銀行」と呼ばれました。埼玉りそな銀行は、この書を収めた扁額を本社応接室に飾り、「道徳経済合一」の考え方を大切に、地域とともに発展する銀行を目指し続けます。2023年7月トップメッセージTop Message「埼玉県の皆さまに信頼され、地元埼玉とともに発展する銀行」を目指します
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