環境・サステナビリティ

シニアも地域も、生き生きと。自分らしい一歩を後押しする「シニアスイッチ」

埼玉りそな銀行さいたま研修センターで開催されたシニアスイッチのキックオフイベント

地域デザインラボさいたま(以下「ラボたま」)は、主に50~70代のシニア世代を対象としたコミュニティ事業「シニアスイッチ」を開始しました。退職後の過ごし方や仕事以外のつながりを模索する方が、交流や体験活動を通じて、これまで知らなかった人や活動に出会い、自分らしい役割や楽しみ、つながりを見つけることを後押しします。その一人ひとりの新たな一歩が、地域の活力につながることも目指しています。

発案したのは、ラボたまの矢澤千明さん。きっかけは、定年後に再雇用で働くお父さまの姿でした。今の仕事を続けてもよいし、辞めてもよい。一方で、他に強くやりたいことがあるわけでもなく、「働ける間は今の会社にいると思う」と話す姿を見て、辞めるか続けるかだけではなく、その先にどのような人生を送りたいのかを考える機会が必要なのではないかと感じました。

お父さまだけでなく、これまで培ってきた経験や人脈、活力を持ちながらも、自分のこれからを改めて考える機会がないまま、目の前の選択肢の中を進んでいる人は多いのではないか。そうした方々が、これまで知らなかった人や活動に触れ、自分の可能性や選択肢に気づき、納得して次の一歩を選べる仕組みをつくりたい。そして、その一人ひとりの選択が、結果として地域の活力にもつながればと考えました。

そこでお父さまのご友人をはじめとするシニア世代へのヒアリングを実施。そこから見えてきたのは、働き続ける方にも退職後に新しい生活を始めた方にも、それぞれ思いや迷いがあることでした。また、「会社にいるうちから、地域との関わり方や新しい生き方を考える機会があれば、違う選択もできたかもしれない」という声もありました。こうした声を踏まえ、人生後半の選択肢に出会い、自分のこれからを考える仕組みとして、社内のビジネスコンテストへ提案しました。企画は採択され、実証実験を経て事業化へ。家族の姿から生まれた問題意識が、シニア世代の可能性と選択肢を広げる事業につながりました。

2026年9月25日には、埼玉りそな銀行さいたま研修センターでキックオフイベントを開催。専門家の講演や先輩シニアの体験談、自分のこれからを考えるワークを通じて、人生後半の楽しみ方を考えました。参加者からは「まだ知らない選択肢があるかもしれない」「人生後半が少し楽しみになった」といった声が寄せられました。

今後は、対話を楽しむサロンや街歩き・農業などの体験活動、地域での仕事・ボランティア・学び・交流に関する情報提供を通じて、一人ひとりの「知ってみたい」「やってみたい」を後押ししていきます。ラボたまと埼玉りそな銀行は、年齢にかかわらず、誰もが自分らしく活躍できる地域づくりに取り組んでいきます。