いつでも、気軽に相談できる「かかりつけ医」でありたい。

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今回、ご登場いただくのは、産婦人科医の尾西芳子さん。どんな小さなことでも気軽に相談できる「かかりつけ医」として、検診の啓蒙活動、企業向けの講演活動など幅広く活躍されています。

どんな小さな不調でも、気軽に相談してみる。

産婦人科というと、妊娠・出産のために行くところと誤解されていることも多いのですが、私の患者さんの半分以上は、普段の生理不順だったり、腹痛だったり、婦人科の相談がメインです。 カラダの不調の原因は、さまざまです。仕事のストレスや過労が原因なこともあれば、ずっと同じ姿勢でいるデスクワークが原因になっていることもあります。同じ姿勢で座っていると骨盤の中の血流が悪くなって、生理不順や生理痛につながることも。軽くストレッチしたり、体勢を変えるだけで、随分、良くなるケースもあるんですよ。どんな小さな不調でも、原因がわかれば、不安も解消されますし、若いうちから準備をすることで、不妊のリスクなども減らせます。ですから、仕事もプライベートも充実している忙しい人ほど、何かあってからではなく、普段から気軽に婦人科を訪れてほしいと思っています。

健康管理の自分のルールをつくっておく。

実は、私自身も、研修医の期間を終えて、医師としてのキャリアをスタートさせてからの数年間は、早く一人前になりたい、という気持ちもあり、かなり無理をして働いていました。月に9回の当直勤務、手術の担当、それでも若いからなんとかなるという気持ちがあったのですが、結局、体調を崩してしまった経験があります。いま振り返ってみると、無理をしていたかもしれないと思うのですが、当時は、自分では辛いとか、大変だという気持ちよりも、仕事に対する充実感や責任感のほうが強くて、体が悲鳴をあげるまで気がつくことができませんでした。忙しい毎日を送っていると、大きな病気でもないのに、病院へ行くというのは、後回しになりがちですよね。とはいえ、小さな不調から大きな病につながることも事実。実際、私も医師になってから、私と同年代の20代後半~30代前半の方でも、卵巣癌や子宮頸がんなどにかかってしまう患者さんを診てきました。癌の種類によって検診の効果も異なりますが、とくに子宮頸がんなどは、時間をかけて大きくなるという特徴があり、年に一度の検診が大きな効果を発揮します。年に一度は検診へ行くなど、自分のルールをつくっておくといいですね。

大切なことは、準備しておくこと。

最近では、不妊治療などが話題になりますが、不妊治療をする段階の前に、タバコなど不妊につながる生活習慣の改善や不妊につながりやすい病気の対策など準備できることはたくさんあります。面白い話でいうと、ある航空会社のキャビンアテンダントの方から、「気圧の低い空の上にいるから、子宮がひし型になってしまうって本当ですかと聞かれたことがありました。」どうやら、そういう都市伝説みたいな話があって心配されていたようなのですが、そんな医学的な事実はありません。笑。私は、こうした都市伝説みたいな話も含めて、いつでも気軽に相談できる「かかりつけ医」を目指しています。特に同年代の女性とは、医師というよりも、気軽に相談できる友達みたいな関係でありたいですね。検診はもちろん、返済リスク対応型住宅ローンのような万が一のときも安心な住宅ローンも含めて、準備しておくことが、安心と健康につながると思います。

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001:医師(産婦人科専門医)
尾西芳子

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日本産婦人科学会
日本女性医学学会
日本産婦人科乳腺学会

神戸大学国際文化学部を卒業後、山口大学医学部へ学士編入、同大学卒。
日本赤十字医療センター産婦人科などを経て、現在は都内のクリニックに勤務。

学生時代よりモデルとしても活動。いつでも気軽に相談できる「かかりつけ医」を目指して、検診の啓蒙活動、企業向けセミナーなどに取り組む。 TV、ラジオ、雑誌等、メディア出演も多数。

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