大人のロマン~シニア世代のクルーズの楽しみ方3選


時間やお金に余裕のあるシニア世代は、クルージングに関心を持たれる方も多いようです。ゆったりとした時の流れを楽しむ豪華客船旅行も、自分で操縦桿を握るクルーザーの運転も、どちらも魅力的ですね。
この記事では、クルーズの楽しみ方を3つの角度からご紹介します。


INDEX
【1】船で暮らしながら世界一周も!豪華客船でさまざまな国を訪ねる
3か月から半年など、ゆったりとしたスケジュールとそれなりの旅費の両方を用意できるのは、余裕のあるリタイア世代だからこそ。じっくり時間をかけて世界各国を周遊する、贅沢な時間。洋上に浮かぶ最上級ホテルと言われる、豪華客船の旅の魅力をご紹介しましょう。
まず、大きなメリットとして、重いスーツケースを持って移動しなくてよいことが挙げられます。飛行機や鉄道で移動する長旅は、ホテルを変わるたびに荷造りや荷解きをする必要があり、結構な負担になります。でも、クルーズなら最初に客室で荷解きをしたら、帰国まで荷物はそのままでOK。長旅であっても、実はとってもラクな旅なのです。
確かに、クルーズでの移動は時間がかかります。次の寄港地まで数日かかることも。その分、船上には遊び尽くせないほどの楽しみが待っているのです。ショー、ミュージカル、映画などのエンターテインメント、各種スポーツなどのアクティビティが用意され、飽きることがありません。デッキ上のプールで泳いだり、ライブラリーで読書にふけったり……その日の気分で、さまざまな過ごし方が可能です。
また、食事も旅の楽しみの一つですね。食事をとる場所は複数あり、メインダイニング、ビュッフェ、各種レストラン、カフェ、バーラウンジなどに分かれています。メインダイニングで豪華なディナーコースに舌鼓を打った翌日は、カフェで軽めにサラダボウルとスムージーを……など、さまざまなメニューをセレクト可能。ちなみに、アルコールなど一部有料のものもありますが、基本的に飲食代は旅費に含まれています。
なお、豪華客船ではクルーズの雰囲気を楽しむために、ドレスコードを定めていることが多いようです。夕方以降に適用されるもので、「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」や、「カジュアル」「インフォーマル」「フォーマル」などに分かれています。ドレスコードを守らない場合には、レストランやバーなどを利用できないことも。せっかくですから、タキシードやイブニングドレス、和服で非日常を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、旅の途中で体調を崩してしまっても、船内には医務室があり、通常はドクターが乗船しているので安心です。
【2】三世代で参加も!日本発着のクルーズで気軽な船旅を楽しむ
さて、近年は日本発着のカジュアルクルーズも人気です。3泊4日などのお手軽なショートクルーズもあり、三世代での旅行も実現しやすくなっています。
クルーズ船は大きく3つにクラス分けされており、カジュアル、プレミアム、ラグジュアリーの順にランクアップしていきます。カジュアルクルーズはコスト削減の観点から、大型の客船に数千名の乗客を乗せて運航するスタイルが主流。船内にはバラエティ豊かなアミューズメントやイベントなどが盛りだくさんで、飽きることはないでしょう。動くテーマパークのような大型客船で、家族の思い出をつくってはいかがでしょうか。
昼間はジーンズやTシャツなどカジュアルでOK、夕食もかしこまった服装ではなく、ちょっとしたお洒落程度で大丈夫。小さなお孫さんと一緒でも安心です。お孫さんが疲れて眠くなったり、ちょっとぐずったりしたら、いつでも部屋に戻れるのも船旅ならではですね。
肩ひじ張らずに船旅の楽しさを味わえるので、クルーズ初心者の方にもおすすめです。
【3】小型船舶免許を取得して、クルーザーの操縦桿を握ろう
クルーズといえばもう一つ、大型客船ではなく、クルーザーを自分で運転するという楽しみもあります。クルーザーは「長距離の旅ができる船」の呼び名で、船体のサイズは様々。小型クルーザーですと1~2人乗り用や、1~5人乗り用のものなどもあります。
家族の誕生日に船上パーティを催したり、釣りを楽しんだり。こちらも、アクティブなシニアに人気のようです。
クルーザーを運転するには「一級または二級小型船舶操縦士」の免許が必要です。「小型船舶操縦士」は次の4種類に分類されています。
- 一級小型船舶操縦士 20t未満の小型船舶、プレジャーボートは24m未満の大きさを操縦できる。操縦範囲は無制限(一部例外あり)
- 二級小型船舶操縦士 20t未満の小型船舶、プレジャーボートは24m未満の大きさを操縦できる。海岸から5海里(約9km)までの海域を操縦可能
- 二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定) 湖や川だけに利用する5t未満、エンジンの出力15kW未満の船を操縦できる
- 特殊小型船舶操縦士 水上オートバイの操縦に必要な免許。海岸や湖岸から2海里(約3.7km)までの水域を操縦できる
クルージングや釣りを楽しむなら、まずは二級を取得するといいでしょう。小型船舶操縦士の免許を取得するには、次の二つの方法があります。
- 受験コース 全国各地にある免許スクールの講習を受けた後、小型船舶操縦士国家試験を受験する。試験は一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会が実施しており、身体検査、学科試験、実技試験がある
- 教習コース 登録小型船舶教習所において一定期間講習を受講した後に、国家試験と同等の内容の学科および実技修了試験を受験し、合格すれば国家試験の学科と実技が免除される
ちなみに、実績のあるスクールで学ぶと約9割の受験者が初受験で合格しているようです。免許は終身有効ですが、更新を受けずに有効期間(5年)が満了すると、操縦免許証は失効してしまうので注意が必要です。
念願の免許を取得したら、さっそく自分で操縦してみたくなりますが、まずは購入よりも手軽なレンタル利用がおすすめです。一般的に船体の購入価格は幅広く、購入費用以外にも整備・保険・燃料といった維持費や保管場所も考えておく必要があるためです。一方、レンタルならば3時間数千円程度から手軽に利用できるサービスもあるため、賢くレンタルを活用しながらさまざまなクルーザーの乗り心地を楽しんでみることをおすすめします。
まとめ
クルーにお任せでのんびりくつろぐ客船の旅も、自分で操縦桿を握るエキサイティングなクルージングも、どちらも魅力的ですね。時間にゆとりのあるシニア世代だからこそ、非日常を楽しめるクルーズはこれからの人生にきっと彩りを添えてくれることでしょう。
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