引っ越しで新生活を始めるときのやることリスト!費用、手続き、挨拶までまとめて解説
3月、4月は進学や就職、転勤など、新しい環境での生活が始まるシーズンです。「新生活」への期待が膨らむ一方で、「引っ越し」を控え、「何から手をつければいいの?」「費用はどれくらい?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、引っ越しにかかる費用感や業者選びのポイント、やるべき手続き、新生活をスムーズに始めるために必要な情報を網羅的に解説します。段取りよく準備を進めて、スムーズなスタートを切りましょう。
INDEX
「引っ越し前・当日・引っ越し後」の3ステップでやることをチェック!

引っ越しは準備段階で全体の流れを把握できているかどうかが、その後の負担を大きく左右します。直前になって慌てないためにも、「引っ越し前」「引っ越し当日」「引っ越し後」の3つのステップに分けて、やることを整理しましょう。ここでは、それぞれのタイミングで押さえておきたいポイントを紹介します。
【引っ越し前】物件探しと業者の選定、手続きの開始
引っ越し前は準備しなければいけないことが多く、抜けもれが起こりやすくなります。次の項目を中心に、早め早めの行動を意識するとよいでしょう。
- 1.新居の契約・現住居の解約 【目安:1~2カ月前】
引っ越し準備は、物件探しから新居の契約までを計画的に進めることが重要です。契約条件や入居日を確認したうえで、現住居の解約手続きを行います。賃貸住宅の場合、退去の申し出は一般的に退去日の1カ月前までとされていますが、契約ごとに異なるため賃貸借契約書をよく確認してください。そのうえで、管理会社または大家さんに早めに連絡することをオススメします。
- 2.引っ越しの見積もり・予約 【目安:1カ月前~】
3〜4月は繁忙期のため、希望日に予約が取れないこともあります。複数社から見積もりを取り、早めに日程を押さえることが大切です。
- 3.不用品の処分 【目安:1カ月前~】
粗大ごみは予約制の自治体が多く、回収までに数週間かかる場合があります。引っ越し前までにきちんと処分できるよう、不用品とそうでないものとの仕分けを早めに行うとよいでしょう。
- 4.各種手続きと荷造り 【目安:1~2週間前】
ライフライン(電気・ガス・水道)の解約(現住居)と開始(新居)の申し込みをします。
また、別の市区町村へ引っ越す場合は現住所の市区町村役所に転出届を提出して「転出証明書」を受け取ります。なお、マイナンバーカードを利用するとオンラインでの提出も可能です。郵便物の転送届なども忘れずに行いましょう。
そのほか、荷造りは使用頻度の低い物から進めると負担を減らせます。
【引っ越し当日】最終確認と移動
引っ越し当日は作業が集中するため、事前に流れを把握しておくと安心です。以下のポイントを確認しながら進めましょう。
- 1.家電の事前準備(水抜きなど) 【目安:前日夜~当日朝】
冷蔵庫や洗濯機の水抜きは前日までに済ませておくことで、当日の作業がスムーズになります。
- 2.搬出・搬入の立ち会い 【目安:1時間~(荷物量による)】
荷物の数量や状態を確認しながら立ち会い、気になる点があればその場で伝えるとよいでしょう。
- 3.旧住居の最終確認と清掃 【目安:15分~30分】
荷物の積み出し後は、忘れ物がないかを確認し、簡単な掃除を行います。
- 4.鍵・退去立ち合い 【目安:20分~40分】
旧住居では鍵の返却とあわせて、管理会社や大家さん立ち会いのもと「退去立会い」が行われるのが一般的です。荷物搬出後の室内を確認し、原状回復が必要な箇所を双方で確認します。修繕費などの退去費用はその場で支払うケースは少なく、後日、明細をもとに精算・支払いとなることが多いため、当日は内容の確認が中心になります。
また、新居では鍵の受け取りを行います。時間や場所は事前確認が重要です。
- 5.ガスの開栓立ち会い 【目安:15分~20分】
新居でガスを使う場合、多くは本人の立ち会いが必要となるため、引っ越し作業と時間が重ならないよう注意します。
【引っ越し後】手続きの抜けもれに注意
引っ越し後は生活が落ち着く一方で、手続きを後回しにしがちです。期限があるものも多いため、以下のリストで「どこへ行くか」「何が必要か」を整理して、早めに完了させましょう。
- 1.役所での手続き(転入届・マイナンバー)
【場所】
新住所の市区町村の区役所、市役所、町村役場など
【必要書類】
転出証明書、本人確認書類(免許証など)、印鑑、マイナンバーカードなど
転入届は「引っ越しから14日以内」に提出する必要があります。マイナンバーカードの住所変更も役所の窓口で同時に行えるため、まとめて手続きすることをおすすめします。
- 2.運転免許証の住所変更
【場所】
管轄の警察署、または運転免許センター
【必要書類】
運転免許証、新住所が確認できる書類(住民票の写し、新住所記載のマイナンバーカードなど)
本人確認書類として利用する機会が多いため、役所で住民票を取得したその足で警察署へ向かうなど、速やかに変更しておくと安心です。
- 3.金融機関(銀行・カード・保険)の住所変更
【場所・連絡先】
公式アプリ、Webサイト(マイページ)、銀行窓口など
【必要書類】
(窓口の場合)通帳、届出印、新住所の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
銀行口座、クレジットカード、保険などの住所変更を行わないと、更新カードや重要なお知らせが旧住所へ送られてしまうリスクがあります。最近はスマホアプリやWebサイトから24時間手続きできる金融機関も増えているため、すきま時間にサッと済ませるのがおすすめです。
- 4.生活環境の整備(家具・家電の購入)
【場所】
家電量販店、ホームセンター、インテリアショップなど
【ポイント】
設置スペースのサイズメモ、メジャーなど
家具や家電、日用品は、一度にすべてそろえようとすると出費がかさみます。まずは生活必需品からそろえ、残りは予算を意識しながら計画的に買い足していくことで新生活を無理なくスタートできます。
引っ越しにかかる費用の目安と内訳

引っ越し費用は以下の3つに大きく分け、それぞれでどれくらいかかるのか整理してみましょう。新生活のタイミングでは支出が一時的に重なりやすいため、あらかじめ全体像を把握し資金計画を立てることが大切です。引っ越し費用と生活費を分けて管理すると、家計の負担を把握しやすくなります。
引っ越し作業費用
引っ越し作業にかかる費用は、荷物の量や移動距離、引っ越し時期によって大きく変動します。単身者の場合、通常期であれば数万円台からが目安とされますが、3〜4月の繁忙期や、土・日・祝日、月末などは料金が高くなりやすい傾向があります。
住居関連費用
新居に入居する際には、敷金・礼金、仲介手数料、前家賃などの初期費用が発生します。賃貸住宅の場合、これらを合計すると家賃の4〜6カ月分が目安とされることもあり、まとまった資金が必要になります。あわせて、火災保険料や鍵の交換費用などがかかる場合もあります。物件によって条件は異なるため、契約前に初期費用の総額を確認し、無理のない資金計画を立てることが大切です。
新生活準備費用
引っ越し後の新生活では、家具や家電、カーテン、照明、生活雑貨などの購入費用も必要になります。すべてを一度にそろえるのではなく、生活しながら必要なものを見極めて買い足す方法も有効です。
引っ越しの「費用」相場と業者選びのポイント

新生活では敷金・礼金などの初期費用や、家具、家電の購入費用などでお金がかかるため、引っ越し費用はできるだけ予算内に収めたいものです。そのためには、あらかじめ費用の相場感を知り、状況に合った引っ越し会社やプランを選ぶことが重要になります。ここでは、費用が変動しやすいポイントと、後悔しないための選び方について紹介します。
繁忙期(3月・4月)は割高になる傾向
引っ越し業界では、3月中旬から4月上旬にかけての時期が一年で最も需要が集中する繁忙期とされています。進学や就職、転勤などが重なるため、この時期は通常期と比べて料金が1.5倍から2倍以上になる可能性もあります。希望日時に予約が取れないことも多く、費用面・スケジュール面の両方で余裕が必要です。
一方で、平日を選ぶ、午後便を利用する、あるいは時期を少しずらしてゴールデンウィーク明けに引っ越すなど、条件を調整することで費用を抑えられる場合があります。引っ越し日を柔軟に検討できる場合は、複数の候補日で見積もりを取り、差額を比較してみるとよいでしょう。
単身者は「単身パック」などを検討しよう
荷物が比較的少ない一人暮らしの場合、「単身パック」や「単身向けプラン」と呼ばれるサービスが選択肢になります。専用のコンテナボックスに収まる量であれば、通常の引っ越しプランよりも費用を抑えられるケースがあります。移動距離が長い場合でも、料金が分かりやすい点はメリットです。
ただし、コンテナのサイズには上限があり、自転車や大型のベッド、ソファなどは運べないことがあります。また、荷物が規定量を超えると追加料金が発生する場合もあります。単身パックが自分の荷物量に合っているかどうかは、見積もり時に具体的な荷物内容を伝え、対応可否を確認することが大切です。
業者選びは「相見積もり」が基本
引っ越し費用を適正に把握するためには、1社だけで決めてしまわず、複数の引っ越し会社から見積もりを取る「相見積もり」が基本となります。見積もり内容には、作業人数やトラックの大きさ、オプションサービスなどが含まれるため、条件をそろえて比較することが重要です。同じ条件でも料金やサービス内容に差が出ることがあるため、比較することで納得感のある選択につながります。
比較する際は、金額だけでなくサービス内容にも注目しましょう。例えば、ダンボールなどの梱包資材が無料で提供されるか、洗濯機の設置やエアコンの取り外し・取り付けがオプション扱いかどうか、万が一の破損時の補償内容なども重要なポイントです。総額とサービスのバランスを見ながら、自分に合った引っ越し会社を選ぶとよいでしょう。
引っ越し後に必要な「手続き」まとめ

引っ越しは荷物を運び終えた時点で一区切りと思われがちですが、実際にはその後に生活基盤を整えるための各種手続きが続きます。対応が遅れると、生活に支障が出たり、重要な書類が届かなくなったりすることもあります。引っ越し後は「期限があるもの」「早めに手配すべきもの」を意識しながら、漏れなく確認していくことが大切です。
電気・ガス・水道・インターネットなど必須のライフライン
引っ越し後すぐに生活を始めるためには、ライフラインの手続きが欠かせません。最近はオンラインでまとめて手続きができるサービスも増えており、手間を減らしやすくなっています。
- 1.電気・ガス・水道の住所変更や使用開始手続き
- 2.ガス開栓の立ち会い日時の調整
- 3.インターネット回線の契約・開通手配
特に注意したいのがインターネット回線です。物件の設備状況によっては開通工事が必要となり、1カ月以上かかるケースもあります。物件が決まり次第すぐに手配しておくと安心です。
住民票・マイナンバーなど役所での手続き
役所での手続きには期限が設けられているものが多く、引っ越し後は優先的に対応したい項目です。
- 1.住民票の転入届(引っ越し後14日以内)
- 2.マイナンバーカードの住所変更
- 3.運転免許証の住所変更
転入届は新居のある市区町村役場で行い、同時にマイナンバーカードの住所変更も必要となります。これらが済んでいない場合、行政サービスや金融手続きに支障が出ることがあります。運転免許証も、身分証明書として利用する機会が多いため、警察署や運転免許センターで早めに変更しておくと安心です。
銀行・クレジットカード・保険など金融機関の住所変更
金融機関の登録住所は、引っ越し後に見落としやすい手続きのひとつです。変更を忘れると、重要な書類が旧住所に送られてしまう可能性があります。
- 1.銀行口座の登録住所変更
- 2.クレジットカードの住所変更
- 3.保険会社(生命保険・損害保険など)の登録情報更新
- 4.通販サイトやサブスクリプションサービスの配送先変更
現在は、多くの銀行やカード会社で、アプリやインターネットバンキングから簡単に住所変更ができます。時間を決めてまとめて手続きを行うと効率的です。金融情報や契約内容に関わる重要な手続きだからこそ、確実に対応しておくことが大切です。
近隣への「挨拶」はするべき?新生活のマナー

引っ越しの挨拶は必須ではありませんが、住環境や地域性によって対応を考えたいポイントです。近年は防犯意識の高まりから、特に単身女性を中心に挨拶を控えるケースもあります。一方で、ファミリー層が多い地域や昔ながらの住宅街では、挨拶が通例となっている場合も少なくありません。
旧住居では、大家さんや日頃顔を合わせていた近隣の方に、引っ越し前日から2日前を目安にお礼を伝えると丁寧です。新居では、集合住宅なら両隣と上下階、戸建ての場合は「向こう三軒両隣」への挨拶が一般的とされています。タイミングは引っ越し当日から数日以内が目安です。手土産は500〜1,000円程度の洗剤やタオルなどの日用品、日持ちするお菓子など相手の負担にならないものがいいでしょう。その際、のしは紅白の蝶結びで、「ご挨拶」という表書きに苗字を記すのが一般的です。
新生活の「祝い」はどうする?もらう側・贈る側の考え方

引っ越しや新生活の節目に、親族や友人からお祝いを受け取ることがあります。お祝いの形は、現金やギフトカード、家電・生活雑貨などさまざまですが、いずれの場合も、もらった側はまず感謝の気持ちを伝えることが大切なマナーです。直接会えない場合でも、電話やメッセージなどで早めにお礼を伝えましょう。また、後日「内祝い(お返し)」として、いただいた額の半額から3分の1程度を目安に品物を贈るのが一般的です。
一方、贈る側としては、高額すぎるものは相手に気を遣わせてしまうため、実用性を重視した品物を意識して選ぶと安心です。新居の収納事情や好みが分からない場合は、金券類を選ぶ方法もあります。
引っ越しを機に見直したい「お金」と「暮らし」

引っ越しは住まいが変わるだけでなく、家計の管理方法を見直す絶好のタイミングでもあります。新生活の初期は出費が増えやすいからこそ、引っ越し直後に一度お金の流れを整理しておくことで、その後の暮らしを安定させやすくなります。引っ越しを機に見直したいポイントは、次のとおりです。
- 家賃・光熱費・通信費などの固定費
- 家賃は引っ越し後に簡単に見直せないため、物件探しの段階から無理のない金額かどうかを意識することが重要です。そのうえで、光熱費や通信費、サブスクなどは契約内容や料金プランを確認し、生活スタイルに合わないものがあれば見直すことで、毎月の負担の軽減につながります。
- 支出の可視化
- 家計簿アプリや銀行のアプリなどを活用して支出を可視化する方法もおすすめです。銀行のアプリの中には、クレジットカードを連携させることで、利用明細や支払金額をまとめて確認できるものもあります。こうした機能を活用し、食費や日用品などの支出を把握することで、家計の状況を客観的に整理しやすくなります。
- 口座・支払い先の整理
- 引っ越しを機に、給与が振り込まれる口座と、家賃や光熱費、クレジットカードなどの引き落としに使う口座を見直しておくと、お金の流れを把握しやすくなります。
必ずしも口座を一つにまとめる必要はなく、生活費の引き落とし用口座と貯蓄用口座を分けるなど、自分にとって管理しやすい形を決めることがポイントです。支払いが集中する口座を明確にしておくことで、残高不足による引き落とし不能や支払い忘れを防ぎやすくなります。 - 新生活が落ち着いたあとも無理のない家計を続けるために、引っ越しをひとつの区切りとして、お金と暮らしの土台を整えておきましょう。
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まとめ

引っ越しは新生活のスタートであると同時に、大きなライフイベントです。事前に「やること」を整理し、費用の全体像を把握しておくことで、安心して新生活を始めることができます。引っ越し後の挨拶や祝いの考え方、金融手続きの見直しまで含めて準備することで、よりスムーズで安定した新生活につなげることができるでしょう。













