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監修者プロフィール
株式会社地域デザインラボさいたま
深谷ねぎなど埼玉ならではの農産物に注目!
野菜、果物、米、茶といった埼玉の農産物を紹介します。
収穫量が全国1位のさといもほか伝統的な野菜も
埼玉の農産物でまず思い浮かぶのは「深谷ねぎ」ですが、それ以外にもおいしくて、生産量も多い野菜がたくさんあります。「さといも」は2020年の収穫量、農業産出額(生産農家の粗収益)ともに全国1位、そのほか、ほうれんそう、こまつな、かぶが農業産出額で全国2位となっています(※)。
ここでは特に注目したい埼玉の野菜を紹介します。
オリジナル品種もある「さといも」

煮物や汁物、お雑煮など秋から冬にかけてのお料理に欠かせない食材です。生産地の土壌は落ち葉のたい肥を活用しているため、ほかにはない独特のぬめりと粘りがあります。
「丸系八つ頭」という埼玉県だけで生産されているオリジナル品種もあり、ほんのり甘くてほくほくした食感が魅力です。凹凸がほとんどなく丸い形状のため皮むきが楽な点もおすすめです。
「ねぎ」の三大ブランドとは?

埼玉には「深谷ねぎ」だけでなく、「越谷ねぎ」「吉川ねぎ」と3つの有名なブランドがあります。ねぎ全体の2020年の収穫量は全国2位、農業産出額は全国1位(※)となっています。
辛みと甘みのバランスが特徴的な「越谷ねぎ」、巻きが固く煮崩れしない「吉川ねぎ」はともに春から夏にかけて収穫される夏ねぎです。
一方、冬の寒さで甘さが増すという「深谷ねぎ」は秋から冬にかけて収穫される秋冬ねぎが旬となります。深谷市では11月23日の勤労感謝の日を「“ねぎ”らいの日」としてねぎを贈る新習慣を提案しています。ねぎを配布したりねぎを一本まるごと食べたりなど、楽しいイベントが各地で開催されています。
果物のようなとうもろこし「味来(みらい)」

深谷市岡部地区で栽培されている「味来」はほかのとうもろこしと比べて糖度が高く、果物のように甘いと人気です。早朝に収穫されたものは「朝採りとうもろこし」として県内や都内の店頭に並ぶそうなので、手に取ってみてはいかがですか。
「川越いも」など伝統的な野菜も!

埼玉で古くから栽培されていた伝統野菜のなかで最も有名なのは「川越いも」です。江戸時代に川越藩周辺で栽培されたさつまいもの総称です。江戸時代においしいさつまいもとして大人気になりました。そのほか、埼玉にはくわい、木の芽、うど、青なすなどの伝統野菜もあります。
約60種類のヨーロッパ野菜を栽培
「入手しにくい」という地元シェフの声を受けて、若手農家や飲食店などが協力して「さいたまヨーロッパ野菜研究会」を発足し、2013年から岩槻を中心にヨーロッパ野菜の栽培が始まりました。今では、ビーツや花ズッキーニ、平さやいんげん、バターナッツかぼちゃなど約60品目の野菜が生産され、県内外のレストランやさいたま市の給食で使用されています。
埼玉で果物を食べるならオリジナル品種を
埼玉ならでは!の果物も見ていきましょう。
県が育成した日本なし「彩玉(さいぎょく)」が人気

他県では手に入りにくい、埼玉県限定生産の品種です。糖度が13~14度で幸水以上に甘いとされ、みずみずしくジューシーな食感も魅力です。
皮ごと食べられる「ちちぶ山ルビー」
鮮やかな紅色と楕円の形状が特徴的なこの品種は秩父地域のぶどう園でだけ栽培されています。種無しで、皮ごと食べられる甘いぶどうです。
2017年に登場のいちご「かおりん」「あまりん」

埼玉はいちご栽培が盛んな場所で、県内各地でいちごの摘み取りを楽しめます。2017年には埼玉県農業技術研究センター育成の県オリジナルの新品種も生まれました。「かおりん」「あまりん」どちらも糖度が高く、香りも豊かです。
その他の農産物
埼玉ならではの農産物として忘れてはならないお茶とお米もチェックしておきましょう。
日本三大銘茶の一つに数えられる「狭山茶」

静岡茶、宇治茶と並んで全国的に有名な「狭山茶」の特徴は、コクと深い味わいだとされています。「狭山火入れ」という古くからの仕上げ方法によって、香ばしさと濃厚な味わいが生まれます。
埼玉のブランド米「彩のかがやき」「彩のきずな」

県が育成したオリジナルブランド米が2種類あります。
「彩のかがやき」はコシヒカリ系統とササニシキ系統の品種から作られ、コシヒカリのようなふっくらとした食感、粘り、やわらかさが特徴です。病害虫に強いため、減農薬栽培が可能だといわれています。
「彩のきずな」は粘り成分の一つであるアミロースが少ないため、なめらかな食感が特徴です。
ブランド和牛など畜産も盛ん!

店頭に並ぶ豚肉や牛肉、鶏肉を買うときに、生産地を気にする方はあまりいないかもしれません。実は畜産物にも埼玉ならではのものがあります。
豚肉で有名なのは「彩の国黒豚」です。黒豚(バークシャー種)の生産では100年の歴史を持つ生産農家が、今では生産数が少なくなった英国系の純粋バークシャー種にこだわり、専用飼料でじっくり育てています。肉質がよく、筋繊維の細かさから適度な歯ごたえがあり、脂肪には風味と甘みがあります。
埼玉県産の和牛ブランドとしては、きめ細かい肉質と甘みが特徴の「武州和牛」、飼料にこだわり牛の健康とおいしさを追求する「彩さい牛」、くせのないさっぱりとした後味の「彩の夢味牛」、ねぎの里で生まれ柔らかな肉質が自慢の「深谷牛」があります。
日本酒やお菓子などお土産におすすめの名産品も!
ここからは、お土産におすすめの埼玉の名産品を紹介していきます。お土産品が一堂に会した便利なスポットも紹介するのでお役立てください。
おいしい日本酒を生産する蔵元が30以上

実は埼玉県は全国有数の酒どころだと知っていますか?
酒造りには豊かな水と良質の米が必要です。埼玉には利根川と荒川が流れ、良質の米にも古くから恵まれてきました。そのため、県内には30以上の蔵元が存在し、おいしい日本酒が多数生産されています。
蔵元によってこだわりポイントも異なるため、淡麗な味のもの、濃厚でどっしりとした味わいが楽しめるものなど特徴もさまざまです。
埼玉県の日本酒や蔵元について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
実は酒どころ!埼玉県産のおいしい日本酒を楽しもう
手軽なお菓子

江戸時代から親しまれている名産品や人気が全国区のもの、埼玉の農産物を使ったお菓子など、お土産選びに迷うほどいろいろな名産品があります。
- 草加せんべい(草加市)…草加の名産品として全国的に有名です。
- 五家宝(熊谷市)…もち米と蜜、きな粉で作られ江戸時代から親しまれてきた素朴なお菓子です。
- 十万石まんじゅう(行田市)…たっぷりのこしあんが白い薄皮に包まれ、「十万石」という焼き印が押されています。
- いも菓子(川越市)…江戸時代から栽培されてきたさつまいもを使った「おさつチップ」や「いものシュークリーム」「いもプリン」などいも菓子やいもスイーツがたくさんあります。特に、さつまいもとあんこが入った「いも恋」が有名です。
お土産を買うなら埼玉県物産観光館がおすすめ
名産品を探してあちこちに行くのも楽しいものですが、時間がなければお土産品を取りそろえたお店を利用するのもおすすめです。
埼玉県物産観光館「そぴあ」 は、JR大宮駅から徒歩5分のところにあるソニックシティ2階にあるのでお土産をまとめて買うのに便利です。埼玉の名産品や特産品が常時650種類以上並んでいます。草加せんべいやいも菓子、狭山茶、日本酒のほか、伝統工芸品や埼玉県のマスコット「コバトン」「さいたまっち」のぬいぐるみ、ハンドタオル、ピンバッジなどを販売しています。
埼玉県の名産品はどこで買える?
ここまで埼玉の農産物や果物、畜産物、日本酒、お菓子などさまざまな名産品を紹介してきました。すぐに食べてみたい、手に入れたいと思った方もいるのではないでしょうか。
ここからは、実際に食べてみることができる場所や、実物を見て買える農産物特売所の情報、遠くからでも買えるお取り寄せサイトの情報を紹介します。
入手できるところ、実際に食べてみることができる場所
埼玉の農産物を直接味わえる魅力的な施設を2か所紹介します。
ヨーロッパ野菜が食べられるカフェレストラン
さいたま市岩槻区にある「ヨロ研カフェ」 では、ヨーロッパ野菜を使った料理やサラダが楽しめます。特に、野菜たっぷりの「ヨロ研カレー」は普通の野菜カレーとは全く違うおいしさだと評判です。店内では朝に収穫された新鮮なヨーロッパ野菜の販売も行っています。レストランの隣には「岩槻人形博物館」があるので観光を兼ねて楽しんでもいいですね。
収穫体験やマルシェ、レストランなど野菜の魅力を体験できる複合型施設
秩父鉄道「ふかや花園駅」から徒歩5分のところにある「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」 は子どもも大人も楽しめる施設です。旬野菜の収穫ができる「体験プログラム」や五感で学べる「野菜教室」、新鮮野菜が並んだ「マルシェ」、深谷の地元野菜を中心に味わえる「レストラン」がそろっています。
農産物特売所、お取り寄せサイトの紹介
埼玉の野菜や果物を直接見て買いたい!という方は、県内各所の特売所を利用する方法もあります。また、現地に行くのが難しい方は、お取り寄せを利用してもいいですね。埼玉県では電話やWebでのお取り寄せができる農産物、加工品情報も取りまとめているので、参考にしてください。
まとめ
埼玉県には深谷ねぎ以外にもたくさんの名産品があります。埼玉県オリジナルの品種も多数あるため、旅行やふるさと納税などの機会に埼玉県産を試してみてはいかがですか。現地に行かずともお取り寄せが可能な農産物や加工品もあるので、気軽に試してみましょう。
- 2023/04/05新規作成


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