「小江戸」と呼ばれる川越の歴史とおすすめ観光スポット5選


川越は「小江戸」として知られ、江戸時代の趣ある町並みや豊かな文化が堪能できる観光地です。この記事では、歴史や文化、観光スポット、アクティビティ、散策コースなど、川越の魅力を紹介します。家族連れやカップルでの旅行計画を立てる際、ぜひ参考にしてみてください。


INDEX
川越はなぜ「小江戸」と
呼ばれているのか
川越が「小江戸」と呼ばれる理由は、その歴史的背景と独特の町並みにあります。江戸時代、川越は城下町として栄え、商業や文化の中心として重要な役割を果たしてきました。そのため、江戸の風情を色濃く残す町並みが形成されたのです。
特に、蔵造りの建物が立ち並ぶエリアは、当時の繁栄を今に伝えており、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。この蔵造りは、防火対策として厚い壁や小さな窓が特徴で、当時の商人たちが火災から財産を守るための工夫が見られます。
また、川越には「時の鐘」や「氷川神社」など、江戸時代から続く歴史的な建造物や場所が多く残されています。これらのスポットは、街全体が江戸時代の風情を漂わせる一因となっており、観光客に人気のスポットです。
このような背景から、川越は「小江戸」として親しまれ、訪れる人々を魅了しています。歴史や文化に触れることで、現代の日常を一時的に忘れ、まるで江戸時代に戻ったかのようなひとときを過ごすことができるのです。
川越はどこにある?
おもなアクセス方法
川越市は、埼玉県の南西部に位置しています。東京都心から約30キロメートルの距離にあり、アクセスも非常に便利です。特に休日の日帰り旅行や週末の小旅行に最適な場所といえるでしょう。
電車で行く場合、一般的なのは東武東上線を利用する方法です。池袋駅から川越駅までは急行で約30分の所要時間です。もう一つの選択肢として、JR埼京線があり、新宿駅から川越駅までの直通電車で約60分です。また、西武新宿線を利用する場合は、西武新宿駅から本川越駅まで特急で約45分かかります。
自動車で行く場合は、首都高速5号池袋線から関越自動車道に入り、川越インターチェンジで降りるルートが便利です。渋滞がなければ東京から1時間以内に到着できます。
さらに、観光バスツアーも数多く運行されています。バスツアーを利用すれば、移動の手間を省きつつ、ガイドによる解説も楽しめます。
川越のおすすめ
観光スポット5選
川越には数多くの観光スポットがありますが、今回は「良好な都市景観の形成に寄与し、地域の個性及び特色の伸長に資すると認められるもの」に与えられるかわごえ都市景観表彰を受賞した5つのスポットを紹介します。これらのスポットは、川越の町並みや歴史を感じることができるだけでなく、美しい景観も楽しむことができます。
りそな コエドテラス

りそな コエドテラスは、埼玉りそな銀行旧川越支店が生まれ変わり、川越100年を創る地域振興拠点として2024年5月15日にオープンしたものです。
川越景観賞コメント
一番街の中央に位置する銀行建築が、次世代の産業創出と地域活性化の拠点として再生されました。埼玉県第一号の登録有形文化財である本館は丁寧に修復されており、中の機能は変わっても、地域のランドマークとしての存在感を変わらず放っています。同心町通りに繋がる屋外イベントスペースは、歩行者の滞留や通り抜けを上手に受け入れていて、賑わいの広がりがもたらす新たな景観の創出が期待されます。
地域住民などが利用できるコワーキングスペースやレストランなどもあるため、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。
仙波東照宮社務所+CAFE ANDON

仙波東照宮社務所+CAFE ANDONは、江戸時代の風情を味わえるスポットです。
川越景観賞コメント
老朽化した社務所が、新たな機能を伴って建て替えられました。高さを抑え、木の風合いを見せるデザインは、仙波東照宮の緑の元、地域の休み処として長く愛されてきた旧社務所の記憶を受け継ぎながらも、外壁に用いたガラスから漏れ出る光が行燈のように地域に漏れ出でて行く様子が、ここから新しい活動が発信されて行くことを予感させます。国指定重要文化財建造物を含む史跡の景観の向上に寄与するとともに、若い事業者との出会いによって「仙波東照宮」を未来へ継承して行くための計画となりました。
越屋根の家

越屋根の家は、武蔵野の伝統的な農家様式を体現するスポットです。越屋根とは、屋根の上にさらに小さな屋根を乗せた独特の建築手法で、養蚕業が盛んだった地域等に多く見られます。
川越景観賞コメント
武蔵野の農家の母屋として建てられたこの建物は、周辺の環境や生業に必要な農機具等とも一体となって、どの方面から見ても美しく、生活そのものがデザインになっています。低いプロポーションに抑えた機能的な越屋根は、新しいのに昔からそこに建っていたかのような佇まいを持たせることに成功していて、建築の質の高さを感じさせます。
氷川の杜整備計画

氷川の杜整備計画は、川越の豊かな自然と歴史を融合させたプロジェクトで、美しい木々や緑が広がり、四季折々の風景を楽しむことができます。
川越景観賞コメント
歴史ある神社の境内で、100年後を見据えて地域と共に成長する杜づくりが行われています。杜の奥に佇む新しい氷川会館は、北に流れる新河岸川を上手く背景に取り入れ、正面からは大屋根と、高低差を生かしたアプローチの姿だけを覗かせています。今回あわせて造られた離れやトイレの建物だけでなく、周辺の関連施設とのつながりも意識したデザイン構成となっています。何年もかけてエリアの景観整備に取り組んできた川越氷川神社の、一貫した思いが伝わってきます。
稲荷小路の路地景観(幸すしファサード)

稲荷小路の路地景観は、川越の隠れた名所です。
川越景観賞コメント
蔵造りの町並みから細い路地を入って行くと、お店の外壁に設けられた「江戸見格子戸」が散策する人の目を楽しませてくれます。格子の背面には、小江戸と称される川越の一番街商店街で取組む「江戸の日」のイベントに合わせて、浮世絵を簡略化し塗分けた絵が描かれており、奥に設置された鏡に映し出される仕掛けとなっています。日中の鏡には対面の緑や神社も映り込み、小路の奥行と、その先への期待感を上手に演出しています。
引用:令和6年度かわごえ都市景観表彰(川越市)(外部サイトへのリンク)
歴史を感じられるおすすめの散策コース
川越には歴史を感じられるスポットが数多くあります。
まずは川越城跡を訪れてみましょう。川越城は江戸時代に築かれた城で、その一部が復元されています。また、川越市立博物館では、川越の歴史や文化を学ぶことができます。

次は「蔵造りの町並み」。重厚感あふれる黒塗りの蔵が立ち並び、その情緒あふれる風景はまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。蔵造りの町並みを歩けば、歴史的建物の迫力に圧倒されることでしょう。

さらに、「菓子屋横丁」では地元の駄菓子やお菓子を楽しむのもおすすめです。ここでは、昭和の時代を感じさせるレトロな雰囲気とともに、多種多様なお菓子を味わうことができます。さまざまな歴史的スポットを巡りながら、川越の過去と現在を体感する散策コースは、きっと忘れられない思い出となるでしょう。

まとめ
川越は「小江戸」という愛称にふさわしい、歴史と文化が凝縮された魅力的な観光地です。江戸時代の町並みを感じられる蔵造りの建物や、歴史的な神社など、見どころがたくさんあります。また、グルメスポットや体験型アクティビティも豊富で、訪れる人々を飽きさせません。観光客はもちろん、写真愛好家や家族連れ、カップルにもおすすめのスポットです。
川越には、新たな発見や興味深い体験がたくさんあり、季節ごとのイベントも見逃せない要素です。歴史ある町川越をぜひ楽しんでみてください。
- 2025/05/26新規作成


埼玉のあれこれ











埼玉県警察と埼玉りそな銀行が手を組む、特殊詐欺対策の最前線 2024.12.11

~武州の藍染め技法を色濃く受け継いできた野川染織工業株式会社(羽生市)の取り組み 2024.12.11







































