時を越え、近江日野商人の繋がりが新たな関係をつくる!!
翔んで埼玉 ~滋賀県日野町より愛をこめて~
滋賀県と埼玉県、どちらも関西・関東の中でもあまり目立たない県というイメージの方が多いのではないでしょうか?2023年に公開された映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛を込めて~」の中でも、ともに関東・関西で目立たない県として、お互いに共感し協力していくといった関係性で描かれていますね。
世間からそんなイメージを持たれている両県ですが、実際に滋賀県と埼玉県との意外な「絆」があることをご存じでしょうか。
INDEX
近江商人と埼玉県の歴史
「三方よし」で有名な近江商人。大別すると高島商人、八幡商人、日野商人、湖東商人の4つに区分されますが、江戸時代から明治にかけ、主に北関東で小型店を運営していた日野商人のことを近江日野商人と呼びます。近江日野商人は江戸時代から明治にかけて主に北関東を中心に行商し、薬等を販売し活動を広げました。また酒造りを始めて江戸に酒を販売することで現在の埼玉県に定住する者も多くいました。
行商による利益は、寺社への寄進や祭りなどの文化振興等に還元するなど、「日野大当番仲間」という商人組合を作り日野という地縁で結ばれた人々で協力して商いをしたという特徴があります。また、近江日野商人は商いの傍ら、様々な文化活動にも取組み、新たな文化や学問を滋賀県の日野へともたらすきっかけにもなりました。埼玉県の文化や学問が、近江日野商人の貢献により現在の日野町の文化の礎の一つになっています。
現在も続く近江商人と
埼玉県の「絆」
しかし、時が経ち時代が流れるにつれ、日野町と埼玉県の関係は希薄化してきました。その関係を再び復活させようと、日野町では2022年より「近江日野商人サミット」として、埼玉県を舞台としたプロジェクトを進めてきました。
また、2024年2月7日に開催された「農と食の展示・商談会2024(さいたまスーパーアリーナ)」では、埼玉りそな銀行が日野町を誘致し、矢尾百貨店(埼玉県秩父市)とのお引き合わせをしたことにより、この度、矢尾百貨店での「近江日野産日野菜」の取扱いが実現することになりました。矢尾百貨店は滋賀県日野町出身の初代矢尾喜兵衛が酒屋業を創業した今年で276周年を迎える老舗の百貨店です。
滋賀県日野町の
伝統野菜
「近江日野産日野菜」
日野菜はカブの一種で、滋賀県日野町鎌掛を原産地として作られてきた伝統野菜です。ほっそりとした姿、赤紫と白の美しいコントラストをしており、甘酢漬けは淡いピンク色のため「桜漬け」とも呼ばれています。ご飯のおかずや酒の肴にも最適です。秩父にお立ち寄りの際には、矢尾百貨店にお立ち寄りいただき、是非ご賞味ください!
矢尾百貨店(外部サイトへのリンク)
歴史を越えて滋賀と埼玉が繋がる…まさに「滋賀県日野町より愛を込めて」です。機会があれば滋賀県日野町にも足をお運びいただき、近江日野と埼玉との意外な「絆」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
日野観光協会(外部サイトへのリンク)
日野町の街なかを人力車とともに
- 2024/07/12新規作成