フリーデー活用で無料でアート鑑賞しよう!
埼玉県立近代美術館の見どころ・スポットを紹介
緑豊かな北浦和公園内にある埼玉県立近代美術館でアート鑑賞はいかがですか。
埼玉県立近代美術館では、埼玉りそな銀行の開業20周年にちなみ、前身銀行の一つである埼玉銀行の支援により収蔵した主な作品を、MOMAS コレクション(常設展示)にて2023年5月13日(土)から8月27日(日)まで展示しています。本コラムでは、2023年7月15日(土)~8月27日(日)に開催される「埼玉りそな銀行フリーデー」を活用して、無料で気軽にアートを楽しむ方法を紹介します。
- ※おかげさまで「埼玉りそな銀行フリーデー」は盛況のうちにイベント終了いたしました。多くの方にご来館いただき誠にありがとうございました。
INDEX
「埼玉県立近代美術館」は北浦和駅からのアクセスが抜群!
県立初の美術館として1982年に建てられた埼玉県立近代美術館は、北浦和公園の中にあります。北浦和公園は、JR京浜東北線北浦和駅西口から徒歩3分ほどの至近距離に位置しており、駅からのアクセスが良好です。公園には、音楽噴水、徒渉池、疎林広場などがあり、憩いのひとときを過ごすことができます。また、野外彫刻が設置されており、日常の中にアートを感じることもできます。
公園の奥にある埼玉県立近代美術館では、収蔵作品を様々な視点から紹介する展示プログラム「MOMASコレクション」を展開しています。
- ※「MOMAS」は、埼玉県立近代美術館(The Museum of Modern Art, Saitama)の略称
観覧料が無料になる「埼玉りそな銀行フリーデー」とは?
埼玉りそな銀行開業20周年にちなんで、夏休み期間中に地域の皆さまに芸術文化に親しんでいただき、親子等で作品を気軽に観覧できることを目的に、7月15日(土)~8月27日(日)の期間、埼玉県立近代美術館のMOMASコレクションの観覧料を無料とする「埼玉りそな銀行フリーデー」を実施します。
- 【実施概要】
- ※1.MOMASコレクションは、埼玉県立近代美術館の収蔵作品を中心とした展示プログラム。特別プログラムの実施など従来の常設展の枠を越えた新しい試みを展開している。「MOMAS」は埼玉県立近代美術館(The Museum of Modern Art, Saitama)の略称。
- ※2.5月13日(土)~7月14日(金)は有料(一般:200円、大高生:100円)。中学生以下の方と障害者手帳等をご提示の方(付き添い1名を含む)は期間に関わらず無料
- ※3.上記以外の企画展については有料となります
- ※4.旧埼玉銀行をはじめとする県内8つの金融機関からの寄付金により埼玉県立近代美術館が購入
旧埼玉銀行の支援により開館当初に収蔵した主な作品を紹介
MOMAS コレクションでは、「セレクション:企業の支援によるコレクション」のコーナーにおいて、旧埼玉銀行の支援により開館当初に収蔵した主な作品を紹介しています。シアトルやパリで活動し、肖像画や裸婦像で人気を博した岩槻出身の画家・田中保の《黒いドレスの腰かけている女》《キュビストA》をはじめ、オーギュスト・ルノワールの《三人の浴女》、レオナール・フジタ《横たわる裸婦と猫》等を展示しています。その他、MOMAS コレクションでは「MOMAS ノ海」のコーナーも設け、海をテーマにした作品を紹介しています。
田中保
《黒いドレスの腰かけている女》
1920-30年
田中保
《キュビストA》
1915年
オーギュスト・ルノワール
《三人の浴女》
1917-19年
※所蔵者名:埼玉県立近代美術館
展示室以外にも!埼玉県立近代美術館の見どころ3選
埼玉県立近代美術館には、展示室以外にも、アートを楽しめるスポットがたくさんあります。
見どころ① 建築家・黒川紀章氏が設計を手掛けた美術館
埼玉県立近代美術館の見どころの一つは美術館の建物です。設計した建築家は、国立新美術館をはじめとして多くの美術館を手掛けた黒川紀章氏です。なかでも埼玉県立近代美術館は、黒川紀章氏が最初に手掛けた美術館建築になります。グリッドを基調とした入口の柱梁と、それに相反する外壁の曲線ガラス張りは、現在の国立新美術館の原点であるかのような非常に面白い造形です。
見どころ② 実際に座れるデザイナーズチェアー
埼玉県立近代美術館は歴史的に重要なデザイナーズチェアーを、たくさん収蔵しています。そのうちの一部の椅子を、展示室以外のロビーなどで座れる状態で展示しており、ただ椅子を鑑賞するだけではなく、実際に座ってそのデザインを楽しむことができます。
写真は1階ロビーにある一例です。左からヘリット・トーマス・リートフェルト《レッド・アンド・ブルー》、ヴェルナー・パントン《パントンチェア》、アーヴィング・ハーパー&ジョージ・ネルソン《ネルソン・マシュマロ・ソファ》が展示されています。
展示している椅子は、『今日座れる椅子』として、美術館のホームページで確認することができます。順番に椅子の座り心地を試してみてはいかがでしょうか。是非自分のお気に入りの椅子を探してみてください。
見どころ③ 決まった時間に音楽と共に噴水が湧き上がる噴水ショー
北浦和公園内にある噴水池は「音楽噴水」として、決まった時間に音楽と共に噴水が湧き上がります。時間は10時から2時間おきに20時まで(冬季は18時)約10分程度の噴水ショーです。季節や時間により曲が変わりますが、日中はクラシック、陽が落ちるとジャズの演奏が楽しめます。
美術館めぐりの締めくくりとして噴水池のベンチに座って休憩しながら、最高のアート気分を味わうのもいいですね。
まとめ
今回のコラムでは、埼玉りそな銀行開業20周年にちなんで、旧埼玉銀行の支援によって収蔵した主な作品を紹介しているMOMASコレクションの特集展示を紹介しました。この特集展示では、関連性のある、モネ、シャガール、ピカソなどの収蔵作品も展示されています。夏休みには、ぜひ「埼玉りそな銀行フリーデー」を活用して、無料でアートを楽しんではいかがでしょうか。
今回お話を伺った方
埼玉県立近代美術館 主席学芸主幹 平野 到さん
地域の皆さまへ向けたメッセージ
イギリスでは、美術品や文化財は共有財産であるという観点から、常設展を無料としている美術館・博物館が少なくありません。この度、埼玉りそな銀行からご協賛をいただき、2023年7月15日(土)~8月27日(日)の期間、「埼玉りそな銀行フリーデー」を開催し、MOMAS コレクション(常設展)の観覧料を無料とする取組みが叶ったことは、当館にとってたいへん嬉しい出来事です。お気に入りの作品を見つけたら、繰り返しMOMAS コレクションにいらしていただき、作品の奥深さを何度も味わっていただければ幸いです。
- 2023/07/10新規作成