銀行が子どもの居場所に?埼玉りそな銀行がSDGsの取組「りそな YOUTH BASE」に込めた思い
「銀行」と聞いて、みなさんはどんな場所を思い浮かべますか?
窓口での手続きやATMなど、事務的なイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし今、「埼玉りそな銀行」の空きスペースを活用した「りそな YOUTH BASE」では、放課後にプログラミングを学ぶ子どもたち、日本語を教え合う多文化交流、地域の方が持ち寄った服の譲渡会といった従来とは違った光景が広がっています。
埼玉りそな銀行ではSDGsの取組の一環として、金融という枠を超え、場所を開き、地域貢献団体や自治体、企業と連携することで、地域の課題を解決していく取組を実施しています。この記事では、そんな埼玉の未来をプラスに変えていくための「場所づくり」と「人づくり」の物語を紹介します。
INDEX
お金だけじゃない、笑顔を届ける仕組み。埼玉りそな流「子ども支援」のカタチ
埼玉りそな銀行は、地域を支える金融機関として「金融+で、未来をプラスに。」という志を掲げています。同行には、渋沢栄一が提唱した、道徳と経済は事業において両立しなければならないという「道徳経済合一」という理念が息づいており、地元埼玉とともに発展する銀行を目指しています。
近年関心が高まっている「SDGs(エスディージーズ)」においても、「持続可能な地域社会の実現(地域×SDGs)」に向けて金融機関がハブ機能を発揮できるよう取り組んでいます。SDGsとは「持続可能な開発目標」の略称で、2030年までに「地球上の誰一人として取り残さないこと」を目指す世界共通の約束事を指します。同行ではこの大きな目標を、遠い世界の出来事ではなく「足元の埼玉が抱える課題を解決すること」と捉え、具体的なアクションへとつなげています。
その代表的な事例の一つが、顧客と共に行う寄付の仕組みです。例えば、企業が資金調達(私募債)をする際に、その一部を「こども食堂・未来応援基金」「埼玉グローバル人材活躍基金」「彩の国みどりの基金」など地域の福祉団体へ寄贈する「寄付スキーム付き」の商品を提供。企業の経済活動が、そのまま地域の支援へと循環するパイプ役を担っています。
この活動は、単なる資金的な支援にとどまりません。寄付スキーム付き私募債の発行額の0.2%分の食材が加須市社会福祉協議会を経て、市内の団体へ寄贈されました。さらに、食材寄贈をきっかけに同行の従業員の間に地域課題への関心が広がり、食料品を寄付する「フードドライブ」の活動や、仕分けボランティア活動へと広がっていきました。この活動の輪は県内全域に広がり、2026年3月末時点で累計91拠点、約5万4千点もの食料を寄贈する実績を上げています。
こうした「現場に寄り添い、共に動く」地道な姿勢は国からも評価され、2026年2月にはこども家庭庁主催の「こどものまわりのおとなサミット」に、企業として全国で初めて参加。埼玉から発信する新しい支援の形として注目を集めました。
資金を融通するだけでなく、思いをつなぎ、実際に足を運んで地域を支える。こうした地道な支援の積み重ねの中で見えてきたのが、子どもたちには安心して過ごせる「場所」が必要だという課題でした。
この課題に対し、同行が打ち出した次なる一手。それが、銀行のスペースを地域にひらくプロジェクト「りそな YOUTH BASE(ユースベース)」です。ここからは、その具体的な活動内容について詳しく見ていきましょう。
銀行を街の「リビング」に。子どもたちの居場所「りそな YOUTH BASE」とは

子どもたちの健やかな成長を支えるために、銀行ができることは何か。その一つの答えとして、埼玉りそな銀行が進めているのが「場所の提供」です。地域の切実な課題に応える、新しい社会貢献のカタチを紹介します。
場所がないなら、銀行を開けばいい
貧困や不登校、外国にルーツを持つなど、現代の子どもたちが抱える背景は多様化しています。彼らにとって、家庭や学校以外の「第三の居場所」は心の安らぎとなる重要な存在です。一方で、支援に取り組む地域貢献団体などの支援団体からは「活動場所の確保が難しい」という切実な声が上がっていました。
この課題に対し、同行が打ち出したのが「りそな YOUTH BASE」です。店舗内の未利用スペースを地域に開放し、支援団体や行政と連携して「子どもの居場所」を作るこの取り組みは、新たな施設を建てずに既存の資産を生かす、きわめて効率的で持続可能な支援モデルといえます。この地域協働の姿勢が高く評価され、2024年度には埼玉県から「つながるSAITAMA大賞 優秀賞」を企業として唯一受賞しました。銀行という安心感のある場所が、今、地域の子どもたちを支える温かな拠点へと生まれ変わっています。
ALL埼玉でつくる、温かい共生社会
埼玉県では2021年度からの5年間で、県内に「こどもの居場所」を800カ所設置することを目指してきました。この目標に対し、2025年3月時点で早くも826カ所まで拡大していますが、埼玉りそな銀行はその拡大を力強く後押ししています。
特徴的なのは、同行が単独で動くのではなく、まさに「ALL埼玉」で取り組んでいる点です。行政や社会福祉協議会、子ども支援団体、地域貢献団体などの中間支援組織、地元の学校、そしてスタートアップから大手企業まで。多様な組織をつなぐ「ハブ」となり、垣根を越えた「チーム埼玉」として、地域全体で子どもを育む土壌を作り上げています。
古本からランドセルまで、広がる「支援の輪」
場所の提供にとどまらず、同行の従業員や個人顧客、他企業を巻き込んだ草の根の活動も広がっています。例えば、書籍などの中古品を扱うテイツーと連携した図書館への書籍寄贈や、寺院や地域貢献団体と協力し、役目を終えたランドセルを外国にルーツをもつ国内在住の小学生へ贈る取組など、資源を有効活用する支援が目立ちます。
その他、同行の従業員が自発的に持ち寄った学習教材を市内の学習支援団体へ届けたり、大宮支店の呼びかけで従業員や個人顧客、武蔵コーポレーションや毎日興業、埼玉東部ヤクルト販売といった地元企業が協力し、衣類775点をひとり親世帯などへ寄付したり。たくさんの支店従業員や、個人顧客、取引先企業などの協力により、2025年度は雑貨と衣類で合計約1.2万点が「りそな YOUTH BASE」を通じて寄贈されています。物価高などで生活が逼迫する世帯を支えるため、企業の枠を超えた支援の枠組みが構築されています。
続々オープン中!地域貢献団体と連携し各地で広がる「りそな YOUTH BASE」「りそな サクラ BASE」の活動
「りそな YOUTH BASE」は現在、県内各地でそれぞれの地域の特色を生かした活動が展開されています。
各拠点では、常時10団体前後の地域貢献団体が交代で活動。プログラミング教室や学習支援、子どもたちの居場所提供に加え、洋服の譲渡会といったリユース活動など、地域の実情に合わせた多様な取り組みが行われています。
また、「りそな サクラ BASE」は、子どもに向けた支援のほかに、日本最大級のポップカルチャー発信拠点という特徴を活かし、芸術・文化活動を行う団体にも活動の場として開かれています。
現在稼働中の拠点は以下の通りです。
| 拠点名 | 場所 | 特徴/主な活動内容 |
|---|---|---|
| りそな YOUTH BASE せんげん台 | せんげん台支店3階 (埼玉県越谷市千間台西1-5-17) |
平日は毎日開設/学習支援、日本語教室、クリスマス会など。地元商店街や老人会も協力する、地域密着の代表モデル。 |
| りそな YOUTH BASE 浦和 | さいたま研修センター内 (埼玉県さいたま市浦和区常盤7-4-1) |
旧・社内保育園を再生/子ども服のパントリー、不登校の子の学習支援、プログラミング体験など、10団体が交代で活発に活動中。 |
| りそな YOUTH BASE 川越 | JR川越駅直結「U_PLACE」内 (埼玉県川越市脇田本町8-1) |
学生パワーが集結/学生団体による学習支援の場。駅直結の利便性を生かし、若者と地域をつなぐ拠点に。 |
| りそな サクラ BASE | ところざわサクラタウン内 (埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3) |
ATMコーナーを有効活用/無料学習支援や不登校の親子の居場所ほか、芸術・文化関連のイベント開催など、新たな地域共創を目指している。 |
あなたも「共創」の仲間になりませんか?

埼玉りそな銀行の取組「りそな YOUTH BASE」は、銀行と地域が手を取り合うことで生まれた新しい支援の形です。この活動の輪をさらに広げ、持続可能なものにしていくためには、地域の人々の関心や参加が欠かせません。ここでは、活動を詳しく知りたい方や、共に活動したい団体の方への案内をまとめました。
- 1.活動の詳細を知りたい方へ
「りそな YOUTH BASE」で行われている学習支援やこども食堂、イベントなどの具体的な開催日程や内容は、各拠点で活動する地域貢献団体などによって異なります。活動への参加や見学をご希望の方は、ぜひ各団体の公式サイトから最新の情報をご確認ください。
| 団体名 | 活動場所 | 活動内容 |
|---|---|---|
| NPO法人越谷子どもサポートネットワーク | せんげん台 | フードパントリー利用家庭の子どもへの学習支援など居場所の提供 |
| 一般社団法人多文化共生コスモ越谷 | せんげん台 | 地元の外国人コミュニティを支援 |
| スタディプロデュースわがまま | せんげん台 | 学習支援 |
| 自宅待機ぐみ! | せんげん台 | 安心して楽しめる居場所の提供 |
| 認定NPO法人埼玉フードパントリーネットワーク | 浦和 | 食品を無料で配布するフードパントリー活動 |
| 一般社団法人コドモギルド | 浦和 | 不登校の中学生への居場所の提供 |
| なないろフードパントリーさいたま | 浦和 | 食品・衣類の提供など。浦和では衣類の譲渡会を開催 |
| NPO法人ふうせん | 浦和 | 子育て支援 |
| NPO法人ReMind | 浦和 | 理学療法士のスタッフによる福祉事業 |
| さいたま子ども劇場 | 浦和 | 鑑賞活動や体験活動など |
| NPO法人DITTA | 浦和 | 子どもを対象にしたプログラミング教室、居場所の提供など |
| 浦和子ども食堂 | 浦和 | 食事に窮している家庭向けに夕食用のお弁当を提供 |
| 埼玉県子ども食堂ネットワーク | 浦和 | 食事をとることが困難な子どもたちに食事と居場所を提供 |
| 浦和おやこのおうち 日だまり | 浦和 | 0・1歳の親子とプレママをサポート |
| 子どもも大人も食堂 北浦和 | 浦和 | 子ども無料の食事を提供する地域食堂 |
| チアアップ彩たま | 川越 | 学習支援教室 |
| 川越市社会福祉協議会 | 川越 | 川越igoまち倶楽部の活動 |
| 川越市役所 | 川越 | 学校の長期休暇の際の自習室として利用 |
| 学習ひろば つくしんぼ | りそな サクラ BASE | 不登校の子ども向け学習支援 |
| フリースペース えんじん | りそな サクラ BASE | 学校以外の居場所が必要な子ども、その家庭への支援 |
※活動場所の名称は、「りそな サクラ BASE」を除き、「りそな YOUTH BASE」を略して記載しています。
- 2.施設を利用したい地域貢献団体の方へ
埼玉りそな銀行では、子ども支援や地域活性化に取り組む地域貢献団体・市民活動団体を募集しています。「活動場所を探している」「銀行のスペースを活用して地域に貢献したい」という思いをお持ちの方は、以下までお気軽にご相談ください。
お問い合わせ窓口:
https://www2.resona-gr.co.jp/seminar/saitamaresona/seq220026/
まとめ

埼玉りそな銀行が推進する「りそな YOUTH BASE」は、銀行の場所を地域に開き、子どもたちの未来を支えるSDGsの取組です。現在、この場所を活用したい地域貢献団体や活動を支える仲間を募集中。地域のハブとして広がるこの温かな輪に、あなたも加わってみませんか?一人ひとりの参画が、埼玉の未来をさらに明るく変えていく力になります。
- 2026/09/24新規作成


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